昔話。
今から四半世紀前くらい?、テレビショッピングで、ドイツのイオンマルチクリーナーがめっちゃ放送されていて、見るたびに購買欲を掻き立てられていた。
でも、わざわざ電話して買う意欲もなく(ネットで購入がまだない時代)、ずっと買わなかった。
ある日、東急ハンズに行ったら、なんと売っていた。
たしか、テレビショッピングで買うより安かったと思う。
勢いで買ってしまった。
ドイツ製ってだけで、効果がありそうだ!
なぜ欲しかったか。
・ワイシャツに着いた赤いインクを落としたかった
・お風呂場の鏡が曇るのが嫌だった。
・どちらも解決してくれそうだった。
結果は、もちろん、テレビのような効果は見られなかった。
そして、2-3回トライした後、残量80%を残して、洗面台下の収納に放置されることになる。
引越しの時に、見つけて、さよならした。
なぜ買ってしまったのか、今となってはもうわからない。
最近、年を重ねて思うことがある。
人は買い物をするときに、品物に対して、過剰な期待をしてしまうことが多い。
効果は怪しいが、自分が選んだものだから、絶対うまくいく、根拠のない自信を上乗せしてしまう。
テレビも別にインチキ商品を売っているわけではない。
条件に合えば、きっと効果を発揮してくれるんだと思う。
赤いインク汚れは、ついてからしばらく経過しているし、お風呂の鏡だって、そもそも汚れが蓄積していたら、曇り止めの効果だって出ないはずなのに、そういう自分の疎かな点は、なかったこと(みなかったこと)にしてしまう。
そして、今日も、テレビショッピングでずっと気になっていた商品を買ってしまうのであった。